Column

DTF転写プリントとは?

DTF転写プリント(Direct-to-Film転写プリント)は、近年注目を集めている新しいプリント技術です。
この方法は、主にアパレル業界やカスタムプリント業界で利用されており、その優れた品質と多様なデザインの自由度から、多くのプロフェッショナルや個人でものづくりされている方に支持されています。
これから、DTF転写プリントの基本原理、利点、必要な機材、使用方法、および活用事例について詳しく説明します。

- Contents -

1.DTF転写プリントの歴史と発展

DTF転写プリント技術は、インクジェットプリント技術の進化と共に発展してきました。
初期のインクジェットプリントは、主に紙や布に直接印刷する方法が主流でしたが、技術の進歩により、様々な素材への印刷が可能となりました。
DTF転写プリントはその延長線上にあり、直接フィルムに印刷することで、さらに広範囲の素材に高品質なプリントを提供できるようになりました。

2.DTF転写プリントの基本原理

オリスタDTFプリント

DTF転写プリントは、特殊なフィルムにインクジェットプリンターでデザインを印刷し、それを熱転写で素材に定着させる技術です。 具体的には、次のようなステップで行われます。

STEP01デザインの作成
オリスタDTFプリント

デザインソフトウェアを使用して、転写したい画像やグラフィックを作成します。Illustrator(.ai)形式または、Photoshop(.psd)形式でお送りください。
PNG形式でも承ります。

■Ai形式での注意事項
データをお送りいただく際は、「アウトライン化」をしてお送りください。
aiデータの中に画像データを埋め込んだだけのデータは不可となりますので、ご注意ください。

■Photoshop形式・PNG形式での注意事項
画像を埋め込む場合、解像度300dpi、原寸データでお送りください。
背景の透過は必須です。
色が入っている場所(白でも)そのままプリントされますので色を付けたくないところは必ず透過しておいてください。
Aiファイルに画像埋め込みたい場合もこの条件を満たしている必要があります。

STEP02フィルムへの印刷

特殊な転写フィルムにデザインをインクジェットプリンターで印刷します。この際、白インクも使用して不透明なベースを作ります。

STEP03パウダーコーティング

粉末状の接着剤(パウダー)をフィルムのインク面にまぶし、余分な粉を取り除きます。

STEP04熱定着

プリントされたフィルムをオーブンやヒートプレス機で加熱し、パウダーをインクに定着させます。

STEP05転写

加熱が完了したフィルムを転写したい素材に配置し、ヒートプレス機で圧力と熱をかけます。通常、150~180度の温度で15~30秒程度加熱します。
冷却と剥離: ヒートプレス後、フィルムを冷却してから慎重に剥がします。この際、デザインがしっかりと素材に転写されていることを確認します

3.DTF転写プリントのメリット

DTF転写プリントには、多くのメリットがあります。
その中でも特に注目すべきポイントは以下の通りです。

メリット01高品質なプリント

DTF転写プリントは、非常に高解像度のデザインを再現することができ、鮮やかな色彩とシャープなディテールが特徴です

DTFプリントTシャツアップ
メリット02柔軟な素材対応

布地だけでなく、ナイロン、ポリエステルなど、さまざまな素材にプリントが可能です。
※ただし特殊な表面加工が施してある生地の場合はできない場合がありますので、詳しくはお問合せください。

メリット03小ロット対応

少量の注文でも経済的に対応できるため、オリジナルグッズの制作や個人プロジェクトにも適しています。

DTFプリント事例
メリット04耐久性

転写されたプリントは洗濯や摩擦に強く、長期間にわたって色褪せしにくいです。

メリット05環境への配慮

DTF転写プリントは、水を使わないため環境に優しい技術とされています。

4.DTF転写プリントのデメリット

一方でいくつかのデメリットも存在します。
メリットの方が大きいですが、事前に知っておいていただくと良いと思いますので、ご紹介いたします。

デメリット01初期の臭い

受け取ったばかりのTシャツや製品には、転写プロセスで使用されたインクやパウダーの臭いがほんのりと残ることがあります。
通常は数回洗濯することで臭いは軽減されますが、初めての使用時には不快に感じる場合があります。
周りにわかるような臭いではありませんが、敏感な方は洗濯してからの着用がオススメです。
参考として、弊社内アンケートで確認すると9割以上の方は気にならないとの結果でした!

デメリット02フィルムの硬さ

転写フィルムの部分は、素材自体に比べて少し硬く感じることがあります。
特に大きなデザインの場合、製品全体の柔らかさに影響することがあります。
また、フィルムを貼っているので、大きなプリントだと通気性が悪く感じられることもあります。
ワンポイントのデザインなどは、特に気にならない方も多いですが、大きくベタっと印刷してしまうようなデザインは通気性悪く感じてしまうことがありますので、
デザイン作成の際はこの点も参考にされると良いと思います。

DTFプリント加工の通気性について
デメリット03色の一致度

モニター上で見たデザインと実際に受け取る製品の色合いが完全に一致しないことがあります。
これはインクや素材の特性によるものであり、若干の色味の違いが生じる可能性があります。
モニターによっても色の表現は変化しますので、どうしても色を合わせたい場合は、シルクスクリーンプリントでPANTONE指定していただくなど
他のプリント方法を選択していただくことをオススメします。

デメリット04デザインの剥がれ・メンテナンス

洗濯や摩擦に強いといわれるDTFですが、長期間使用すると、プリント部分が剥がれたり、ひび割れが生じることがあります。
特に頻繁に洗濯する場合や、高温で乾燥する場合に注意が必要です。
プリントされた製品を長持ちさせるために、洗濯時に裏返して洗う、低温で洗う、乾燥機を避けるなどのメンテナンスが必要です。
これを怠ると、プリントの劣化が早まる可能性があります。

5.DTF転写プリントの活用事例

DTF転写プリントは、その多様な用途から幅広い分野で活用されています。以下は、いくつかの具体的な事例です。

A.カスタムTシャツ

個人や企業のロゴ、オリジナルデザインをプリントしたTシャツの制作に最適です。イベント用や販促品としても人気があります。

プリントTシャツ
B.スポーツウェア

チーム名や選手名、番号などをプリントしたユニフォームやトレーニングウェアの制作に利用されています。

スポーツウェア
C.ファッションアイテム

ジャケット、バッグ、帽子などのファッションアイテムにオリジナルデザインを施すことで、独自性をアピールできます。

ファッションアイテム
D.販促グッズ

企業のロゴやスローガンをプリントしたトートバッグやポーチなど、販促グッズの制作にも活用されています。

販促グッズ

6.まとめ

DTF転写プリントは、その高品質な仕上がりと多様な素材対応力から、アパレル業界をはじめとする多くの分野で注目されています。必要な機材や手順を理解することで、誰でも簡単にプロフェッショナルなプリントを実現することが可能です。
カスタムデザインを手軽に楽しむために、ぜひDTF転写プリントを試してみてください。

カタログ
請求

PAGE TOP